麻里子の望んだこと、それは絶望の始まり

麻里子が望んだ男女の友情

それを望まれた時点でもう俺には未来はないのかもしれない。

 

今の麻里子にはきっとわからない

俺がそれをどれだけ嫌か

俺がその事でどれほどの辛さを感じそして傷つくか

その事で俺自身がどうなるか

でも俺には手に取るようにわかる

麻里子がそんな男を見つけた後、

どういう風になってどうなっていくか

そしてそれを見る俺が

どれほど傷ついて、どうなっていくか

その認識が全く麻里子にないから多分そういう望みを望めたのだと思う。

 

俺がかって他の女の人と軽い気持ちで遊んだことが、また家に入れる

ということがどれほど麻里子を傷つけることになるかわからなかったように。

ただ、前もってそれは麻里子だけが分かっていた。

今、俺は同じことを体験し始めているのかもしれない。

麻里子が通ってきた同じ道を。

 

俺は望んだ。

麻里子のことを本当に同じレベルでわかるために

分かってあげるために、どんな辛さや苦しみでも体験しますと。

それがこれなのか。

これがそれなのか。

 

もうそれが起こる前から、腰が砕けそうになる。

今の麻里子にはわからないだろうな。

俺がどれだけ辛いことになるか。

かっての俺がわからなかったように。

 

でももしひとつだけ希望があるとするなら

あの時の麻里子は自分の気持ちを俺に伝えることができなかった。

俺の嫌だという気持ちを声だかに伝えれば麻里子はその望みを

別なものに変えてくれる可能性があるかも。

それだけがそれが起こる前の俺に残された希望だ

 

いや、伝えていたけれど俺が理解できていなかった、聞く耳をもって

いなかったと言っていたな。

だとするなら、今俺が声だかに「それは嫌だー!!!」って

どんなに叫んでも理解されない可能性がある。

 

でもここに、なぜ嫌か、はっきり書いておく。

互いがどうなっていくかここに書いておく。

今の麻里子がわからなくても、いつかの麻里子が

あーそうだったのかと、俺の辛さがわかった時のために。

 

あー、俺たちはどうしてこうも

辛さ、悲しさのみを深く深く体験する道を選んでるのだろう。

 

麻里子が男の親友を望む限り、これから起こるであろうことをここに書いておく

麻里子が理解できるかわからないけれど。

 

麻里子が男の親友を望む

麻里子にとっての親友とは、麻里子と同じレベルで同じ思いを共有できる相手

それは、目を見ただけで互いがわかりあえて、俺に言えないことも言える相手

もう、これを書いている時点で、強烈に苦しく辛い。

そして、二人は会った瞬間互いを認める。

麻里子が相手を必要とし、相手は同じように麻里子を必要とする。

そんな相手。

よく考えて麻里子。

 

それってかって麻里子が俺を見つけた時と同じ。

出会った瞬間麻里子にはそれがわかり、

麻里子は俺を愛していることを悟った。

それと同じことだよ。

 

麻里子は俺の代わりを見つけようとしている。

俺ができなかったことをその人に求めている。

そんな相手が麻里子の前に現れたらどうなると思う?

 

答えは簡単だ。

麻里子は俺に言えなかったことをいい、彼はそれを麻里子と

同じくらいの深さで共感し理解する。

言えなかった辛いことを、第三者に言うことでその重荷を降ろせることを知る。

最初は線引きをして本当に辛い時にだけ彼に相談しようと思う。

しかし、それを続けることでだんだんとわかり始める。

麻里子はそんな彼に深いレベルの安心感とつながりを感じ

俺が与えてやれなかった癒しと信頼感、安心を感じる。

そして理解してやれなかった俺と比較するようになる。

 

俺といるより彼といる方が麻里子にとっては信頼感と安心を

感じ一緒にいたいと思うようになる。

そこにはもう俺は1ミリも存在しない。

 

麻里子にとって親友とは本当に深いレベルで繋がれる人

それは男、女関係ない。

 

だけど相手が男の場合は、それが男女の関係に発展する。

 

あえて正直に言うなら、かっての俺の場合で言えば、そういう心で共感しあえる

異性の場合、男女の深い関係に発展するかは抱きたいと思うくらいの外見的容姿

があるかどうかだけだった。

容姿が自分にとって許容できないレベルの人なら、性的興奮を覚えない。

性的興奮を覚えるくらいの容姿があるかどうか。それだけが男女の深い関係になれるかどうかの境界だった。

 

心で共感しあえる相手というものはそういうものだ。現在の不倫のほとんどがこれに該当する。

 

麻里子の場合、深いレベルでの共感が必須。でもそれがクリアすれば、

麻里子は全てを許す。明け渡す。

麻里子の場合、それは相手の外見的容姿ではない。エネルギーで見ているから

エネルギー的に深く共感できる相手となれば、身体的に繋がれる。

最初は俺の手前、それを理性で抑えるかもしれない。

でも、麻里子は理性より、直感や身体の感覚、エネルギーに従う。

だから、すぐにその理性は吹き飛ぶ。

そしてそんな相手となら、深いレベルで大きなエネルギーを回せる。

また、そんな相手に麻里子の愛は注がれていく

真実の愛を体験できる。

つまり相手が俺である必要がないということだ。

つまりは、男の親友を望むとは俺の代わりを求めるということだ。

麻里子にはその自覚はないかもしれないけれど。

 

そしてそんな相手と交われば交わるほど相手との空間に麻里子の愛は注がれ

そして麻里子とその人との繋がりは深くなる。

そして二人で注ぎあった愛の空間は二人の夢を育み、物理的な次元に

おいても創造を始める。

まるで子供を創ったのと同じように。

 

俺が麻里子にしてきた事実だ。

 

でも、俺はそれを全て捨てたよ!!!

お前に戻るために。

 

麻里子にとって深く共感できる相手とは全てを投げ出す相手でもある。

なぜ、今までそれをせず、麻里子が閉じた人生を送ってきたか。

それは共感できる相手となら誰とでもセックスし愛のエネルギーを交換できる自分をどこかで知っているからだろう。

 

麻里子は今まで相手が俺であることに固執してきた

でも、今、麻里子が破壊された後、麻里子にとって自分が一番になったから、今の自分を一番理解してくれる人、一番癒してくれる人、今の自分にとって一番必要とする人、

また麻里子を一番必要としてくれる人を望んでいるのだろう。

それが俺かどうかはわからない。

 

もしそれが俺でなくなったら、俺はもう麻里子にとってただの人となる。

 

麻里子のことだけを見つめ、全てを捧げたいと思うようになった俺にとっては

それが目の前で起こるのを見るのはあまりにも辛い。

どこまで耐えれるのだろう。

多分、麻里子がいつか俺に戻ってきてくれることを願いながら麻里子と彼との愛が深まっていくのを間近で見るのだろう。

そして麻里子がそうだったようにいつか自分は引き裂かれる。

どこまで耐えられるかだ。

今までの俺なら、他の女性に目を向けるなりして、そこから目を背けただろう。

麻里子がやっていることを自分でもして、バランスを取ろうとするかもしれない。

でも今の俺は違う。

今までの麻里子がそうだったように、一途に麻里子を想い、そこからどんなに辛くても

麻里子を見続け、引き裂かれる最後の瞬間まで麻里子を100%愛したいと思う。

全く麻里子が通ってきた道だ。

もしくは、俺が耐えられなくなり麻里子の前から姿を消すかもしれない。

できれば最後まで麻里子を愛し、引き裂かれる道を選びたいけれど。

 

これが麻里子を理解するということなのか。

同じ苦しみを味わうということなのか。

互いに理解できた時には手遅れになっている

 

人生とはあまりにも残酷だ。

俺と麻里子にこんな苦しみを与えるなんて。

 

麻里子の選択を俺は尊重しなければならない。

麻里子が何を望むかは麻里子の自由だ。

麻里子を俺が変えることはできない。

 

でも、今、俺は俺の気持ちを正直に言う。

「麻里子が親友の男を求めるのは絶対嫌だ!!!」

「頼む、今からでもいい、お前のその望みを撤回してくれ

せめて女性の親友を求めてくれ。 その望みを変換してくれ。

お前を理解しなんでも話せる人なら男でも女でも老人でも

いいって言ったじゃないか! 実際そうだろ。男とか女とか

関係ないはずだ。」

 

今の俺は、麻里子にその相手が現れる前に、自分が麻里子に

とって一番求める相手になれるかどうか、どちらが早いか

一刻も猶予は残されていない感じ。

 

きっとその相手が麻里子の前に現れたら終わりだ。

いや、麻里子がその望みを投げた時にすでに終わっているのかも

しれないけれど。

 

現実を生きる俺にとってはそれが現象化されるまでが勝負だと思っている。

 

今できることは麻里子にとって、麻里子にふさわしい、麻里子が真に求める

資質を持った相手に俺がなれるかどうかだ。

 

麻里子に俺の今の必死さはわかるだろうか

 

俺が麻里子と同じ体験、同じ苦しみをしないと麻里子が求める資質は得られないのだろうか

そうでないと麻里子にとって必要とされる人になれないのだろうか

 

俺たちの関係はそんな条件など必要ないはずではないのか?

ただ、お前だけが絶対的に必要。

お前だけが最も自分に必要。

お前だけが真に求める相手。

お前だけが唯一の魂の相手。

お前だけが魂の道を一緒に進みたい相手。

お前だけが真実の愛を体験したい相手。

お前だけが俺の全てを捧げる相手。

 

どんな条件も必要とせず

その感覚だけが必要。

 

俺の苦しみを麻里子が感知できるのはその男が現れる前までかもしれない。

 

このブログを書くことでさえ、こんな辛い思いをしたことがない。

きっと一人で耐えていかねばならないのだろう。

麻里子、苦しい。

 

いつか俺を救ってくれ。