全てがある空間、それは還る場所、求めるもの、すなわち愛

今は真夜中

 

今夜は麻里子と繋がれなかった

最近繋がれないことが多いな

麻里子が言った

「私じゃなくてもいいんじゃん」

それは俺の中にもあることに気づいた

「麻里子は俺じゃなくてもいいんじゃん」

麻里子は麻里子を見てくれて愛してくれる人がいい

私は愛の人だから。

自分達の空間で自分にちゃんと向き合ってくれる人がいい

そんなことを聞きながら、あなたはそうじゃない、

あなたは9だから外を見てる。広く世界を見てる。

あなたと私は目指すところが違うよね。

あなたは大きなことを考えているけど

あなたは人を導いていけない

 

俺の心に静かにでも深く刺さってる言葉たち

 

でもそれは鏡

俺が麻里子を傷つけている。

だから、麻里子がそれを返してくれている。

 

だからごめんね。

 

許してください

 

ありがとう

 

愛しています

 

何回も唱えたい。

 

麻里子の扉を開けるのはハッピーちゃん。

麻里子が心踊らせ夢中になるのはハッピーちゃん。

麻里子はいつからかハッピーちゃんと共に歩んできた。

ハッピーちゃんの行った場所に行きたいと言った

ハッピーちゃんの発する周波数に心震わせ

ハッピーちゃんの創りだすものに全て感動し、それを受け取り

たいと感じている。

 

俺のやりたかったことはハッピーちゃんみたいなこと

自分が覚醒して旗振り役となってみんなを導いていく

そう、自由の女神の絵のような。

旗を掲げて、いくぞー!みんな。

なんてね。

そんなことができるととても嬉しい。

それをやりたかったんだとハッピーちゃんを見て思った。

ただの輝いている人への憧れでしかないかもしれないけれど。

 

だから丸かぶりなんだよね。

俺がやりたいこととハッピーちゃんがやっていること。

ハッピーちゃんだけじゃなくて、今のこの混乱していくこの世界に

みんなの先導役になっているリーダーに憧れと嫉妬と自分の情けなさを

感じる。

 

少なくても麻里子だけは導いて行きたいと思っていた俺の大きなエゴが

それができると信じていた俺の心が、自尊心と自信が崩れていっている。

そんなのは、大きなエゴだし、麻里子が進んでいく道と誰に導かれるか

誰と進んで行きたいかは麻里子自身が決めることなのに。

わかっているさ。

 

わかっているから、言いたくない。

麻里子が順調に麻里子の覚醒の道を進んでいることに邪魔をしたくない。

 

麻里子はきっと俺のエゴの鎖を断ち切ったんだろうな。

おめでとう。

 

比べるものではないと頭ではわかっているけれど

既にあのレベルまで進んでいるハッピーちゃんと俺が何か言葉を発したとしても

何かをやろうよとリードしても、その言葉の周波数にきっと何の魅力も感じ

ないんだろうな。ついていこうという気持ちにならないんだろうな。

チンケなことを言っていると思うだろうな。

俺の歩みに歩を合わせることに魅力は感じないんだろうな。

 

だからこそ、俺のエゴは余計に俺と共に一連托生で、俺だけを信じて何があっても

ついてきてくれる人を求めるんだろう。

それは俺の弱さの裏返しだよな。

 

俺はハッピーちゃんを見ながら、あーこっちの方向にやっぱり進んできたか。

と思いながら、ハッピーちゃんについく人を見ながら、大きな嫉妬と自分の力のなさを

感じる。

 

さらに、麻里子から「あなたは人を導くことは出来ない」と言われたことは

俺にとっては、そんな表層意識ではそんなにダメージは受けてないけれど

深いところでは、結構ダメージを食らっているように思う。

 

だから思うんだ。

「麻里子は俺でなくても良かったじゃん」って。

 

麻里子の旦那さんにしても、今の麻里子はどう思っているか分からないけれど

麻里子が麻里子にとって最善の条件のひとで引き寄せた人だし

対外的には何の問題もないし、何なら麻里子にとってはこれ以上ない人かも

しれないし、麻里子の家族やさやちゃんに安心して生きていく土台を提供しているし

この世的には何の問題もない。

 

愛についても何の問題もない。ちゃんと空間を提供できている。

何の問題もないじゃん。

麻里子を支える主だって麻里子を裏切らない愛を提供できる。

過去生からの繋がりのあるさやちゃんも家族の一員として家族としている。

麻里子と旦那さんの愛でこの世に創造したのがさやちゃん。

さやちゃんは麻里子が死ぬまで麻里子に幸せな感情を与えてくれる。

今はそれを感じてないかもしれないけれど。

 

「麻里子は俺でなくても良かったじゃん」

 

麻里子だけじゃないよ。そう思っているの。

鏡だからね。

 

でもね、

いつかふと思ったことがある。

麻里子をその数々の檻から、囚われからこの手に取り戻したいと。

それができるのは今この時しかないんじゃないかと。

 

エゴの勝手な想像だけれど、旦那さんとの何回もの過去性からの繋がりは

旦那さんに囚われていたのかなって。

旦那さんにエネルギーを供給する代わりに住むところや食事を提供してもらっていたような

そんな相互依存だったかもしれないけれど。

なんか囚われていたのかなって。本当はそこから出たいのかなって。

先祖からの、親戚や長女だという家督を継ぐ位置にいるのも家という先祖からの

あまりにも固い檻に囚われているのかなって。

主にしても、あまりに強い血の結束の中で深い愛はあるけれど閉じた世界での広がりのある愛ではないように思ったしそのヤクザ的な檻に鎖が嵌められているのかなと。

 

 

俺と麻里子が一緒じゃなかった長い長い時の中で、麻里子は囚われ、利用され、はたまた地底にも潜った。俺が光に行く間、行けば行くほど闇に潜った。

 

そこから麻里子を取り戻したい。

この手に。

そう思った。

大いなる空想かもしれないけれど。

 

 

そんな状況の中、

俺に唯一残されている武器。

それは

麻里子が言ってくれた、

「あなたとでしか行けない場所がある」

「あなたと出会ったときから愛していた」

この2つのの言葉。

 

それと、どんな不安を抱えていようと、どんなに嫉妬しようが、自信や自尊心を

無くそうが、自分の非力さを感じようが、

どんなに麻里子とあっていないと思ったとしても

どんなに麻里子とのことがうまくいってなかったとしても

どんなに麻里子を怒らせてしまったとしても

どんなに自分が嫉妬したとしても

どんなに麻里子を取り戻せないと思ったとしても

どんなに会えない不安になったとしても

どんなに俺が麻里子を怒らせることをしたとしても

 

ただ、一つ

麻里子と抱き合えば、全ての問題は消滅する。

 

行くべき場所や目指す場所もなくなる。

他にやりたいこともなくなる。

 

なぜなら、麻里子と抱き合ったその空間に求めるものが

あるから。

 

他には何も要らないと思うから。

他に何かをしたいとも思わないから。

全てがそこにあるから。

 

きっとそれこそが求める愛なんだろう。