真の強さとは。
男の強さとは、
最大限の虚勢を張った強さだ。
どんなに強く見せようとも、どんなに強く見えようとも、
最愛の人に受け容れられなければ
それは脆くも一瞬にして崩れ去る。
男の強さとは所詮そんなものだ。
その強さを外見で強くしても、
強くすればするほど、中身は弱くなる。
自分が自分自身である事。
全てがありのままの自分で、
足すことも引くこともなく
全てを受け容れ
今この瞬間に圧倒的に存在すること。
それがたとえ最愛の人に認められなくとも
この弱き自分を自ら全て受け容れ
今この瞬間に圧倒的な自分で存在すること。
誰と比較することなく
たとえ、比較されあまりにちっぽけだと
判断されたとしても
その自分を受け容れる強さ
きっとそれが真の強さだろう。
私が話す言葉があまりに薄っぺらく、行動があまりに稚拙で、麻里子の視点からは
情け無いものである時、
ちっぽけなもの、麻里子に値しないものとして
私を見る時、私は脆くも崩れ去った。
何度も。
砕け散ったカケラを拾い集め、
そんな自分を受け容れる。
それしかなかったから。
きっとそれが少しづつでも私を
強くしてくれてるのだろうか。
こんな私を今でも見捨てないでくれて
ありがとう。